後片付け

私は目を疑った。
このわたしの汚部屋がきれいに片付いてる!。
こんなに広い部屋だったっけ?。
彼と同棲して3日目、初めは居心地悪そうにしてるな、さすがに狭かったかなと思っていたら、なんだこういうことだったのね。

なんて使い物になるんだろう!彼は。
買い物に行ってる間に、順番に掃除してくれたなんて!。
綺麗好きさんには、耐えられなかったのね、この部屋の汚さ乱雑さが。
彼に隠れて、ふふふっとほくそ笑む。
彼が藪からぼうにこの部屋に飛び込んできたときは、てっきりあれかな?生理現象の処理かとおもったけれど。
わたくしったら、彼の高潔な人格を勘違いしておりました。
だいたい、わたしの想像ってか妄想は下世話すぎなんですよ。
我ながら反省しなくては。
ほら、彼は私のために温かいコーヒーまで準備してくれてる。
「アメリカンのブラックでお願いします」。
おっと、調子にのりすぎたかも。
先週末、関東は20年ぶり?級の豪雪が降った。
ハイツの人たちと共に力を合わせ懸命に雪かきしたわたしは、もう上腕二頭筋がちぎれそう。
肩のつけねがひどく痛み、頭痛がする。
彼がわたしの座るちゃぶ台までコーヒーを運んできてくれた。
「ありがとう」温かい湯気が立ち昇ってる。
喉から胃に流れ込むカフェインが温かい。
心にまで沁みこむ。
肩の痛みに耐えかね、セルフで揉んでいると、どうしたの?と声をかけてくれたので訳を話す。
すると「じゃあ、僕が」と、親切にも申し出てくださるなんて!。
ちゃぶ台に座る私の頭上を見下ろす彼。
ゆっくり丁寧に施術開始!だ。
肩から上腕二頭筋にかけて、順々にほぐしてくれる。
ああ、男の力って偉大。
体育会系の人って、こういう時いいよなあ。
にしても、雪掻きは頑張った。
か弱き女性扱いされたくなくって、誰よりも多くの雪をかいてやる!と張り切った結果がこれだ。
ひょっとしてわたしは馬鹿?馬鹿なんでしょうかね?って疑問が湧き起る。
でも見通しがよくなった部屋を眺めながら、肩を揉まれながら降り続く雪を見ているのは幸せだ。

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